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森末祐二さん

04「ホンカク読本 ライター直伝!
超実践的文章講座」森末祐二さん

「ホンカク読本 ライター直伝! 超実践的文章講座」

ジャンル:実用書  発行:2015年11月

「ホンカク読本
ライター直伝! 超実践的文章講座」

読みやすく書けば伝わりやすくなる! コツをマスターして楽しく文章を書こう!
目からウロコの“書きワザ"を、プロのライターがこっそり伝授する文章指南書。

文章講座本を執筆して構築したコンテンツをもとに
新しいビジネスにもチャレンジしてみたいですね。

Parade Books 『ホンカク読本』の元になったメルマガ「徒然文章教室」を弊社HPに転載させていただいた当初から、「いつかは出版させてほしい」とお願いしておりました。自費出版を手がけてきたパレードブックスとしても、初版から商業出版(=企画出版)を行うのは初めてで、スタッフ一同、完成を楽しみにしていた1冊です。
著者 メルマガの御社HPへの転載は、2005年頃でしたね。ライターの仕事を10年ほど経験して得た実践的なノウハウを、他の人たちにも伝えられたらという思いで始めました。メルマガは仕事ではなかったので、自由に書ける嬉しさもありましたね。その当時はメルマガが流行っていて、「徒然文章教室」にも、ピーク時には1500人ほどの読者がついたんですよ。御社から企画出版のオファーをいただいたものの、本にするには分量も内容も不十分だったので、それを補おうとしているうちに、ずいぶん時間がかかってしまいました。
Parade Books 足かけ10年の大作ですね。
著者 ちょうど40代の10年間とほぼ重なっていますが、私の人生で最も仕事が忙しかった時期でもありました。大げさでなく、丸1日休めたのは年に数日という年もあったくらいです。時間を見つけて原稿をブラッシュアップしようとしましたが、読み返すたびにダメなところが見つかって、何度も迷宮に入り込んでしまいました。それに、たくさん仕事をしていると、だんだん経験値も文章の技術も上がっていきます。自分のスキルが上がることで、なおさら過去の原稿の不備が見えるようになって、修正に時間がかかってしまったのです。
何より、文章のコツやルールを説明する本ですから、その本の文章は一から十まですべて、そこに書かれているコツやルールに完全に則ったものでなければなりません。修正すればするほどプレッシャーが大きくなっていったのも事実ですね。
Parade Books 2015年の4月にはある程度形になって、そこからは早かったですね。
著者 そこでやっと「文章を書くためだけの内容に絞る」「原稿を作成する手順に沿って章立て・構成をまとめる」という本の方向性が決まったんです。パレードブックスさんから、各章の最後に入れるコラムの案をいくつかご提示いただいていましたが、申し訳なく思いながらも全部割愛させていただきました。そうして全体を整理し直したら、それまでの迷いがスーッと消えていきました。
出版後、ある読者の方から「テクニックばかり羅列している類書もあるが、『ホンカク読本』は書くための基本からていねいに教えてくれる」という感想をいただきました。余分なものを省いていった結果、本当に伝えたいことが伝わりやすくなったのかな、と思います。
Parade Books 「しっかり校正校閲プラン」も付けさせていただきました。
著者 すごく的確な指示をいただけましたね。もともと編集をやっていた頃は、校正・校閲まで自分で行っていましたから、今回も自分でできると思っていたのですが、自著だけに「内容そのもの」のほうに集中しすぎて、誤字や変換ミスに対する意識がいつもより下がっていたのかもしれません。その部分を補ってもらえて助かりました。やってもらったほうが、文章の完成度は確実に上がるでしょうね。
Parade Books プロのライターさんの文章には修正箇所がほとんどないなと思って、私どもは「さすがだな」と感じましたが。
著者 私としては、予想よりたくさん指摘が入ってしまったと思いました。ちょっと悔しかったですね(笑)。
Parade Books 校正校閲はプロの作家でも必ず指摘を受けるものですので…。
著者 従来は編集者が最後まで校正していましたが、最近は専門の業者に校正してもらうのが一般的になりましたね。校正という意味だけでなく、「本は一人の力だけではつくれない」と思っています。ある程度のレベルの本をつくろうと思うと、各分野のプロが集結する必要があります。今回初めて著者という立場で自分の原稿と向き合ってみて、いつもとは感覚が違っていたのだと思います。やはり校正校閲のプロに入っていただいてよかったですね。
Parade Books 内容だけでなく、本の仕様にもこだわりぬいていただきました。
著者 本文はクリーム色で目に優しい「シフォンクリーム」という書籍用紙を選びました。1行の文字数を36文字に設定したのも、読者の眼の負担を減らして読みやすくするためです。ライターの仕事は、原稿が完成すれば基本的に終了で、レイアウトや用紙等は編集者が考えて決めていきます。今回は、本文の紙選びから見出しの書体選びまで、自分の意見を取り入れていただけたので嬉しかったですね。
Parade Books 表紙のデザインも森末さんの希望をもとに制作しました。
著者 私の落書きみたいなラフ案をもとに、イメージにぴったりのデザインに仕上げていただきました。色合いも優しい雰囲気で、満足しています。
Parade Books ずばりどんな人に読んでもらいたいですか?
著者 文章を書くことに関する「基礎」を網羅できたと思うので、ジャンルの枠にとらわれず、「ある程度まとまった文字数の現代口語文を書く方」すべてに役立ててもらえると思います。例えば会社で報告書を書く人にも、社史編纂室の人にも、エッセイや小説を書く人にも、論文を書く人にも、レポートを執筆する学生さんにも……。もちろん何らかの自費出版を検討されている方にもぴったりです。
Parade Books 高校生にも読めるような分かりやすい文章に仕上げていただきました。書くだけでなく、考えをまとめる訓練にもなりそうです。
著者 「高校生以上の男女」をターゲットに設定し、読みやすくまとめることに注力しました。普段よく読書をする人なら、中学生にも難しくはないと思います。amazonのレビューでは、「ビジネス文書の基礎研修にも使えそう」というご意見もいただきましたね。
Parade Books SNSで情報発信する企業も増えていますし、ビジネスで文章を書く機会って意外と多いですものね。
著者 書き慣れていない人は、本当に苦労されると思います。一つヒントを申し上げると、あらかじめ「こういうことをこういう順番で書く」ということをメモするだけで、書きやすさが全然違ってきます。以前、小学生の甥っ子が、夏休みの作文が「書けない、書けない」と困っていたんです。そこで「夏休みに何があったか、別の紙にメモしてごらん」といったら、「どこそこに出かけた」「朝顔を育てた」といった具合に、いくつか「ネタ」が出てきました。次に、「それを順番に書けばいいんだよ」とアドバイスしたら、それからあっという間に書き上げたんですよね。これは『ホンカク読本』でも説明している「プロットをつくってから書く」ということです。甥っ子に教えたときは、プロットの効果の高さに我ながらビックリしました(笑)。
ちょっとしたメモを横に置くだけでも、文章ってスラスラ書けるようになるんです。それをせずに、頭の中だけで組み立てようとするとなかなか書けない。そういった文章を書くためのコツや手順、書く際に守るべきルール、推敲のポイントなどを、『ホンカク読本』に網羅しています。
Parade Books 確かに小学生のころは、何も準備せずにいきなり書き始めようとして、1行目が書けなくて困っていました。
著者 友人に聞いた話ですが、理系の人たちは、専門の知識はすごくあるんだけど、それを文章で説明するのは不得手な人が多いらしくて、そういう人に勧めたいといってくれました。いろいろな方に役立てていただける、応用範囲の広い本が書けたのではないかと自負しています。
Parade Books 本が完成したときはどんな気持ちでしたか?
著者 いちばんに感じたのは「もう逃げられない」という覚悟にも似た気持ちでした。この本を出したことによって起こる良いことも、そうでないことも、全部著者である自分が引き受けなければいけないと思ったのです。人生で背負うものができた「重み」みたいなものですかね。
Parade Books 子供が生まれたときの父親のようなお言葉ですね。
著者 本当に、自分の子供ができたような喜びと責任感が、両方一度にどかんときて、「これがライターと著者との違いなんだ」と実感しましたね。この気持ちを味わったことは、今後のライターの仕事にも生きてくると思います。
Parade Books 出版後の反響はいかがですか?
著者 たまたま見つけたブログの感想に嬉しいものがありました。その方は、書店で偶然『ホンカク読本』を見つけて購入し、良い本だということで職場の方々にも勧めてくださったそうです。そうして何人も買ってくださったらしく、口コミで広がるってこういうことなのかと実感しました。
自分の著書ともなると、どうしても反響が気になって、インターネットで時々タイトルを検索することがあります。友人からの感想ももちろん嬉しかったんですが、まったく見ず知らずの人からの感想には、よりいっそう勇気をもらえました。それに友人、知人、親戚をはじめ、家族の知人まで買ってくれたらしく、「こんなに応援してもらえるんだ」と思って嬉しくなりましたね。
Parade Books 私は書店で「面出し」されているところを見かけて感激しました。
著者 私の住んでいる京都でも、いくつかの書店で平積みされているのを見かけました。関東や奈良、岡山の書店でも面出しされていたという情報があります。「書店訪問営業」を行っていない店舗で平積みしていただけたので、余計にビックリしました。なにしろ無名の著者ですから(笑)。
Parade Books 委託配本で実際の本を見て、書店側が評価してくれたのだと思います。あとは日経新聞に広告を出しましたね。いろんなことが反響に結びついたのかなと思います。
著者 とにかくたくさんの方に読んでいただき、文章力の向上に役立てていただくことが私の願いです。そのために、これからも販促をがんばっていきたいですね。著名な方の本ですら売れにくい時代ですから、私なんかはもっともっと広める努力をしなければなりません。
Parade Books 出版前と出版後で変わったと思うことはありますか?
著者 気持ちの部分ですが、著者になれたことで、「物書き」としてのステップを一段上がれたような気がしています。
Parade Books 今後、本をどう生かしていきたいですか?
著者 この本をテキストにして、「出張文章講座」あるいは「講演活動」をやっていきたいと考えています。本書を出版したことで、自分なりの「文章の書き方についての理論体系」を構築することができました。これまでは「書く仕事」が専門でしたが、今後は「執筆のコツや手順、ルール等を分かりやすくお伝えする」という新しいスキルで仕事ができるのではと考えています。

森末祐二(もりすえゆうじ)
昭和39(1964)年、岡山市生まれ。フリーライター。京都産業大学外国語学部を卒業後、京都の印刷会社、編集プロダクションを経て平成8(1996)年に独立し、「編集創房・森末企画」を立ち上げる。雑誌の記事作成、書籍の原稿作成・編集協力を主に手がけ、多数の書籍制作に携わってきた。平成27(2015)年11月に『ホンカク読本』をパレードより出版。

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