遺稿集もいいけれど、できれば親が元気なうちに本を作ってあげたいのですが・・・

素晴らしいご質問ですね。
今回は大阪の太田が自分の体験も踏まえてお話しします。
先ず初めに遺稿集ってなんだ?という方のために、その説明を少ししたいと思います。

故人を偲ぶ新しいカタチ「遺稿集」

故人が残した日記や書き物、また俳句や短歌などをまとめて一冊の本に仕上げたものが遺稿集です。文字原稿だけではなく、書や絵画といった故人の作品や写真をカラーで巻頭に入れられる方も多いです。

ひと昔前は遺稿集というのは著名人のものであって、一般の人にはほとんど馴染みのないものでした。しかし自費出版サービスが多様化していく中で、遺稿集を作って故人への想いをいつまでも心に留めておきたい、母の想いをずっとそばに置いておきたいと考える人が増えました。

<パレードブックスで遺稿集を作られた方のお便りから>
・・・早速封をとき、できたての本を仏壇に供え、報告をいたしました。故人も、さぞかし喜んでいることでしょう。これから先、友人、知人、親族などに作品集を配布いたします・・・
「著者からのお便り」

“親戚やお世話になった人に法事などで配り、故人との思い出をみんなで共有したい”
──そんな想いも遺稿集はかなえてくれます。

元気なうちに本を作ってあげたい!

遺稿集もいいけれど、遺稿集にするような原稿があるなら、できれば生前に作って親にプレゼントをしてあげたいですよね。親の喜ぶ顔は残念ながら遺稿集では見ることができないので‥‥。

私も母に本を作ってあげた経験があります。母が学生のころから書きためていた短歌や俳句を本にしてあげました。本を作ろう!と話すと、母は生まれて初めて触るノートパソコンで文字入力を覚え、本に入れる句を取捨選択しながら少しずつ原稿を仕上げていきました。私が手伝ったのは編集、といっても古い順に1ページに一句(首)から三句(首)を載せていっただけです。でも、完成した句集を見て、これはまさに母の自分史そのものだと思いました。自分が生きてきた証を文章で綴るだけが自分史じゃないんだ!ということに気付いた瞬間でした。



一生に一度のギフトとしての高級感を出したいという思いから、クロス張りの表紙に箔押しのタイトル、化粧箱の付いたタイプにしました。未だに母は何度も本を出して見ていますが、この仕様は大変丈夫で、10年以上経った今でも、まったく本は傷んでいません。ずっと母そして我が家の宝物です。

化粧箱付き「記念本タイプ」


親への感謝の気持ちを込めて自分史をプレゼント

「私の親には作品といえるようなものがなくて‥‥」という方は、自分史を作ってあげてはいかがでしょうか。100ページ、200ページといった単行本にするのが難しくても、例えばA4サイズ16ページの冊子タイプで、オールカラーの雑誌風のレイアウトで作る自分史。そんなサービスが色々と登場してきました。



自分で原稿が用意出来ない方でも、プロのライターがインタビューをして代わりに執筆してくれたり、カメラマンまで自宅に呼ぶことができるものなど、苦労をすることなく気軽に作れることに各社とも力を入れているようです。

親からすれば、自分が生きてきた証や想いを子孫に伝え残すことができ、逆に子どもからすれば、親の新しい一面を知ることが出来るのが自分史です。その制作を通じて家族のコミュニケーションも深まるのではないでしょうか。
・還暦、古希、米寿といった節目の年齢を迎える親に。
・銀婚式、金婚式などのお祝いに。
・定年退職など人生の節目にお礼の気持ちを込めて。
感謝の気持ちを伝える親孝行ギフトとして、きっと家族の絆もより一層深まると思いますよ。

自分史制作サービス「わた史」

自費出版したい方はコチラ


太田宏司郎

パレードブックス 太田宏司郎
株式会社パレードの前代表取締役 現在は取締役として出版部の責任者を務める