自分史の書き方を教えて!

ご質問ありがとうございます。
出版コーディネーターの笹生です。
先日、自分史を書く意味についてまとめましたが、今回は書き方をの一例をご紹介。あくまで基本的な流れですので、ご自身のやりやすいようにアレンジしてみてください。

1. 年表づくり

まずは人生の主な出来事を年表にまとめてみましょう。アルバム・日記・履歴書といった個人的な資料と合わせて、日本の時事年表が載っている資料など、客観的なデータがあるとよりスムーズです。

・年表作成例(PDF、クリックで拡大)



2. エピソードを箇条書きにする


次に、時期ごとに起きたエピソードを箇条書きにします。それぞれの出来事の根拠や背景を探り、どれくらい話が広がりそうか…と考えながら、優先順位をつけていきます。

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(例)
第一志望の中学に落ちた(なぜ?)
 → 勉強をしなかったから(代わりに何をしていた?)
 → 暇さえあれば、公園で野球をしていた(どこで、誰と?)
 → 河川敷の公園で。一緒に遊んでいた友だちは誰々。当時の夢はプロ野球選手で…。
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記憶が不明瞭な場合は、家族や友人にどんどん聞いてみるのが◯! そうして昔話に花を咲かせるのも、自分史づくりの醍醐味のひとつです。

3. 本の構成を決める

次に、2で集めたエピソードに優先順位をつけていきます。いわば見出しの大きさを決める作業。この工程を通して、どんな本になるのかが決まります。

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(例)
・どの時代にも、バランス良く大小のエピソードがある
 → 時系列に沿って物語風に仕上げる

・ビジネスや趣味など、話題が偏っている場合
 → テーマを絞って、経営自叙伝や趣味の回顧録に

・どの思い出も大事! 優先順位はつけられない
 →〈小見出し+数百文字〉を繰り返すシンプルなエッセイ集
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4. 執筆する

あとは、原稿を完成させましょう。…と簡単に言っても、1冊の本を書き上げるのはかなり大変かと思います。「文章を書くコツ」をはじめ、本づくり相談室でもサポートしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

どうしても書けない、という方は、プロのライターに手直ししてもらう、もしくはインタビューから書き起こしてもらう手もあります。自分で書く技術を身につけなくても、過去に経験したことを振り返り、本づくりの楽しさ・充実感を味わえれば、十分取り組む価値があるでしょう。


というわけで、今回は自分史の書き方をまとめてみました。
最近では、家族や親戚、お世話になった上司に、本をつくってプレゼントする「他人史」も人気。手間ひまをかけてきっちりとカタチにしたものほど想いが伝わるのは、どの時代も共通ですね。自分のため、大切な人のため、思い出を文字にして残す習慣を付けてみてはいかがでしょうか。

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笹生悠

パレードブックス 笹生悠
東京支店勤務の出版コーディネーター。お酒が飲めないのに、1年間バーテンダーをやっていたことがある。