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第05話
センテンスの末尾を工夫しよう!

今回は、日本語のウイークポイントのお話です。
もちろん、「文章のリズム」に関係があります。

日本語は、「センテンスの末尾」のバリエーションが少ない言語です。
英語なら、「 I have ~. 」というセンテンスの「~」の部分に、
ありとあらゆる名詞、および代名詞を当てはめることができます。
ところが、日本語になると、「私は~を持っています」「私は~を持っている」
「私は~を持つ」など、末尾のパターンはごくわずかしかありません。
必然的に、一つの文章の中で、
「同じ末尾」が何度となく出てくることになるわけです。

同じ末尾を連続して使うと、多くの場合、
「文章のリズムが単調になる」
という事態に陥ってしまいます。
これは、日本語、特に現代口語文の弱点と考えてよいでしょう。
単調なリズムで書かれていると、いかに内容が興味深いものであったとしても、
面白く感じられなくなり、読者は徐々に集中力を失っていきます。
単調な文章は、味気なく、退屈に感じられるからです。

こうした状況を未然に防ぐため、センテンスの末尾に変化をつけて、
文章にリズム感を持たせるようにしましょう。
例えば、
「◯◯は△△であった。しかし、◯◯は◎◎でもあった。
だから、■■の可能性も否定できなかった。
結論として、◯◯は●●といえるのではないだろうか。」

と書くよりも、
「◯◯は△△であった。しかし、◯◯は◎◎でもある。
だから、■■の可能性も否定できない。
結論として、◯◯は●●といえるのではないだろうか。」

といった具合に展開するほうが、リズム感のある文章になります。

読者を飽きさせない文章を書くため、センテンスの末尾を工夫しましょう!

◆ヒント&ポイント◆
「同じ末尾が連続すると、文章のリズムが単調に感じられる」
「センテンスの末尾に変化をつければ、いきいきとしたリズムが生まれ、
単調になりがちな現代口語文のウイークポイントを克服できる」

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